地震保険レビュー

2011年に行った「全国一斉 東日本大震災復興応援チャリティーセミナー」では、ご当地FPが地震保険のことについてセミナーを実施。そこで感じた事、学んだ事をベースに地震保険に関するレビューを実施しました!


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地震保険特集


REVIEW DETAILレビュー詳細

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調査概要:
調査会社:エフピーリサーチアンドコンテンツ株式会社
調査対象:保険見直し相談業務に通じているFP13名(Q形式は別途)
調査対象FP活動エリア:栃木、秋田、大阪、富山、東京、兵庫、福井、高知、広島
調査方式:自由コメント方式および質問に対する回答方式
調査年月:2011年8月


チャリティセミナーや地震の業務を通じて感じた「地震保険」について

今回、地震保険の存在意義や認知度など感じたことは?
地震保険の支払いが最終的に約1兆2000億円と試算され、阪神の時の15倍になる。それだけ大きな被害だったとともに、地震保険が機能したという一定の評価ができるかと思う。
地震保険に関しての保障内容や制度について、様々な報道やセミナーの開催などにより、より多くの人が知識を得られていると感じた。
保険の担当者が分からない、連絡が来ないなどというアナウンスが行き届いていない方がいた。都度見直しをする事の大切さをお伝えすることが大切と感じます。
家財についての半損、一部損の補償については過剰な補償が多々あった。
『災害への関心の薄さを実感』したものです。しかし、水災被害には関心が高かった。
地震保険が火災保険金額に対して「30~50%」というのはどう思うか?
少ないと感じます。
火事・地震の場合でも、本来であれば同等の扱いで良いのだと思う。
阪神大震災後に比べると限度額引き上げにより被害が大きかった方にはより良い補償となりました。
火事は、地震より、自己管理責任の比重が重い、と考えると、地震100対火災50限度という形も想定されるのかな?とよぎりました。
地震保険の保険料について
火災保険に比べて地震保険は高いイメージがある
「地震保険=高い」のイメージだけが一人歩きしている
いっそのこと、家を買ったら、もれなく消費税といっしょに地震保険も一括払いで徴収すれば
地震保険は1年自動更新を会社方針として契約者にすすめ、自分たちの労力を減らすというとんでもない姿勢がどうしても許せない。
一部損について
選択制度があればいいと思います。
特約のような形がしっくりきます。
個人的な感想を言えば、家財の一部損は不要!と思います。地震保険のような大きな損害を想定してる保険には不向きのような。

検討されている地震保険の改定について

地震保険の改定検討について、新聞にも掲載された「損害分の細分化」についてどう思うか?

賛成:6反対:6その他:0


基本、賛成ですが、一部損とか、新区分は特約扱いとかにして選択出来るとうれしいなぁと思います!


半損と一部損の差が大きすぎると思います。


地震保険ができたときは、全損のみの補償でした。その後震災が起きた後に何度か改定があり、徐々に細分化されました。


細分化ではなく半損以上だけでもいいようにも思います。小さい損害に対して出せば出すほど、本来の地震保険の意図から遠ざかるような気がしてます。


生活再建保険の意味を強くしていくのであれば「反対」。自助手段の保険としての意味を強くしていくのであれば「賛成」です。


細かくすればするほど、その境目の判断が厳しくなってソレが弊害になるような気がします。


運営の煩雑さ、コスト高というデメリットが大きいと思います。やはり、国がバックに生活再建を目的とした制度として、半損以上など、よりシンプルにしたほうが浸透するかと思います。


どんな保険でもそうですが、シンプルにわかりやすく。


津波の有無による地域の細分化について、「地震保険料の算定基準の区分を都道府県+津波の危険性で細分化する」という案がでていますが、どう思うか?

賛成:0反対:14その他:0


「津波の危険があるエリア」をどう区分するか難しいのではないか?と思います。例えば海抜10mのところでも地形によっては危険性がちがうんではないかなぁと思うからです。


小高い丘で津波の心配なくても、直下型で山自体が大規模に崩れる、なんてことはないのかしら?


地震保険には噴火リスクもあります。内陸での直下型で山が崩れたり大きな地割れだってもはや想定外では無いと思います。


海まで徒歩1分かからない所に住んでいるので、今回の改定は勘弁ですね。


地震と津波を同じ保険にしないで、別の保険で考えれば良いのでは?


以上